上野則男のメルマガ − システム企画研修 No.9 ★━━━━━━━━━━━ 上野則男のメルマガ ━━━━━━━━━━━★  ≪今号の内容≫  ■「目的達成の教科書」が出ました!  ■間もなく景気回復!マスコミの報道はバイアスがかかっている!!!  ■研修(オープン・コース)、セミナのご案内 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━No.9 09年6月━━★   小論、それに対するご意見・反論(掲載の可否は弊社で判断させていただきます)、  ご寄稿等は随時、弊社のホームページにバックナンバを含め掲載いたします。  ご利用ください。          http://www.newspt.co.jp/data/mailmaga/mgbk.html ◆・◆・…━◆【「目的達成の教科書」が出ました 】◆━……・◆・・◆  新著がようやく出ました。  浜口直太氏との共著です。  この本は「目的達成の教科書」という極めてまともな名前です。  昨今は「こうすれば儲かる!」「あなたは間違っている」式の  訴え型のタイトルが多い中で  敢えて逆を行っているのだと思います。  「思います」と言いますのは、  タイトルは出版社が付けてくださったからです。  この新著は、私としては新・新著なのです。  なぜなら、、昨年1年間ひねくりまわした  新著「世界で初めての目的達成の授業」がベースだからです。    この新著は、当メルマガ新年号でお伝えしましたように、  出版の当てがなくなりましたので、  システム企画研修鰍フホームページ上で無償公開してしまいました。  そうしましたら、 数人の方から「読みました。面白かったです。  出版できなかったのは残念でしたね」と言っていただきました。  教材に使う、と言ってくださった先生もおられました。    「世界で初めての目的達成の授業」を、  浜口氏経由で検討くださった10番目くらいの出版社である  ゴマブックスさんが興味を持ってくださいました。  「若いビジネスマン(ウーマンも)を対象にしたものに  仕立て直したらどうか」ということになりましたので、  内容的には全く新しく書き直したものです。  浜口氏には、  全体の構成方法や著述スタイルをアドバイスいただいたほか、  一部を分担していただきました。  浜口氏は国際経営コンサルタントという肩書きですが、  すでに50冊の著書を多数の出版社から出しておられます。  ご存じない方もおられると思いますが、  今をときめく「和民の渡邉美樹社長」と大変懇意で  和民のコンサルもなさっています。  びっくりなのはこの本の仕上げのスピードです。    ゴマブックス社の編集担当者田中庸一さんは  4月20日過ぎまでこの前の出版に携わっていて、  こちらには全く手をつけられませんでした。  概要の構成の打ち合わせ等は1月に行い、  原稿も2月にはほぼできていたのに、です。    ところが体制を整えて(編集者A氏をアサイン)、  4月29日(昭和の日)に打ち合わせをしてから本格的編集作業に入り、  5月21日には私のところに完成した「見本」が届いたのです。  その間、著者校正は2回で、  2回目の校正を送り込んだのは5月13日です。  校正のやり取りはバイク便でした。  普通の「早い」仕事は宅急便利用ですが、  その一つ上のスピードです。  私が主張する「早い、うまい、安い」を絵にかいたようなことでした。  田中さんの勤務状態にもびっくりでした。  連休とかは関係なし、徹夜も頻繁、日曜日の23時に  「今取材から会社に帰ってきました」という具合です。  仕事に対する熱い思い入れがないとできないことと感服いたしました。  この本は、前半は問題提起「(世の中・会社で起きていることは)  これでいいの? 何かおかしくない?」で、  後半が「ならどうすれば良い?」という構成です。    完成形のイメージから、かなりはしょった部分があり、  特に後半の解説部分が若干物足りないという気がしています。  ですが、全体が問題提起で問題意識を持っていただければよい、  という目的であるとすればこれで良いのかもしれません。  その辺りの本書の「目的・ねらい」につきましては、  今回はゴマブックスさんにお任せ、という感じです。  その「目的・ねらい」からして、  かなり読みやすく、とっつきやすくできあがっていると思います。  ということで、できあがったものです。  間もなく書店にも出ると思います。  ご覧いただければ幸甚でございます。   浜口直太・上野則男共著「目的達成の教科書」   (ゴマブックス、1470円) ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆   ◆・◆・━◆【間もなく景気回復!         マスコミの報道はバイアスがかかっている!!!】◆━・◆・・◆  5月20日の新聞各紙夕刊第1面記事をご覧になりましたか。  号外のときに使うような一番大きな活字で、  1−3月の「GDP過去最悪の15.2%減」  と出ていました。  5月20日ですから、1−3月は過去のことです。  景況は10月くらいから悪くなってきていて、  1−3月はかなり悪いということは、  多くの情報から分かっていたことでした。    そして5月20日ごろには、そろそろ反転の兆しが表れてきている、  ということも以下のように多数報道され出していました。 (産業全体のこと)  4/1  日銀短観:       大企業製造業の3か月後の景況感は3年ぶりの改善見通し、       中国向け輸出好転と大規模な減産で在庫調整が進んだ結果。  4/30 3月の鉱工業生産指数1.6%上昇 6か月ぶりにプラス  5/18 上場企業 今期経常益8%減       在庫調整やリストラで下期は回復見込む。 (消費者動向のこと)  4/9  3月の景気ウォッチャー調査:       景気の実感を示す「街角景気」は、3か月連続好転、       前月比9ポイントアップして28.4       「景気の現状は極めて厳しいものの       悪化のテンポがより緩やかになっている」  4/18 内閣府発表の3月の消費動向調査:       28.9で2.2ポイント改善       「依然厳しいものの、このところ下げ止まりつつある」       改善は3か月連続で、半年ぶりに構成4指標すべて上昇、       昨年10−11月の水準にまで戻してきた。 (個別業界のこと)  4/15 電子部品価格に底入れ感、液晶パネルは2%アップ、       中国向け需要拡大と在庫調整が進んだ結果。  4/20 鋼材需要は4−6月が底で、7−9月には生産増の見通し。  5/15 素材輸出に回復の兆し。中国で需要拡大。  5/19 食品大手20社中15社、今期営業増益に。  5/19 半導体装置製造7社、今期最終赤字に。       しかし受注は上向き底入れの兆し、下期一部で黒字転換も。 (海外の動向)  4/16 中国1−3月のGDPは年率6.1%成長に減速して       92年以降最低。       しかし3月の工業生産は前年同月比8.3%増、       生産減速は下げ止まり。  5/4  2009年の中国の液晶TV出荷台数前年比41%増、       自動車も拡大(1−3月新車販売台数は前年同期比4%増)  4/4  米でも悲観論後退、先行指標一部改善の兆し。   (先行きの予測)  5/3  民間エコノミスト予測:       4−6月期は前期比プラス成長(5四半期ぶりのプラス)、       20人中8人が1−3月期を底と見ている。  (なお5月29日には、次のように景気回復はもっと明確になりました。  「4月鉱工業生産5.2%プラス 生産持ち直す兆し」)  前向きの兆しが出てきているときに  「悪い!!」と言うことは、どんな意味があるのでしょうか。  経済や統計のことがよく分からない人は、  「大変だ。もっともっと悪くなっているのだ」  と思ってしまうではないですか。    そうすれば、群集心理で本当に悪いほうに影響が出ます。  消費者が自衛して支出を抑えます。  事業者は投資を控えるでしょう。  悪いほうに煽ってどうするのですか。  経済が悪くなってほしいのでしょうか?  そうでないなら、この事実の取り上げ方に配慮が必要です。  マスコミの見識を疑います。    マスコミの見識の低さについては、  私が愛読している「宋文洲のメルマガ」でも、  宋さんが厳しく言っておられました。  前掲の好転情報は事実に基づいた報道ですが、  その景気好転を早くから予測されていた方もいます。  「ザ・ゴール」の著者ゴールドラット博士です。  週刊ダイヤモンド3月14日号にこういう寄稿が載っています。   記事のタイトル    「人員削減は愚策。景気の谷は深くない」  ・(自動車・電機製造は大幅減産をしているが)   一般小売りの状況はさほど深刻ではない   (ローンで購入するような製品は大きな影響を受けているが    それ以外の一般商品の売上はそんなに落ちるわけがない)  ・売上高の減少以上に減らされる在庫量   (「売れなくなる」と思えば在庫を急速に絞る)  ・GDP成長率の低下は数%以下   (余剰在庫が掃き出されれば生産は復活する。    小売りは平均的に3−4か月分しか在庫を持っていないから    生産は2月には回復し始め、    4月ごろには受注落ち込みの危機から脱出できるだろう)  そのとおりでしょう。  この記事を書かれたのは今年のお正月なのだそうです。  これが見識というものです。  今さら言っても後講釈だと言われそうですが、  私は、世界需要は低開発国中心にまだまだあり、  今の危機は金融ネックの人為的なものだから  回復する時期は近いと言っていました。  迎合せずに、こういう時こそチャンスだ!  と判断される目利きの方が成功されるのでしょう。  ゴールドラット博士の結びのフレーズもこうなっています。  「生産力・人員を維持すれば景気回復期に飛躍できる」  今回の新インフルエンザの件も煽りがきつかったですね。  おそらく、WHO自体があわてたのでしょうから、  騒動はマスコミの責任だけとは言えません。  ですが、疑わしい人の簡易検査の段階から、  あたかも感染者が出た!というような取り上げ方をしていました。    この件は、騒ぐのと騒がないのでは、  どちらが健康被害が少ないかという点では、  騒いだほうが良い結果と言えそうです。  ところが経済に対する影響となると、  深刻な面があったのです。  橋下大阪府知事が「これでは経済がもたない」  と言われたのはまさにそのとおりです。  そのような影響に対する見識を持って  報道をした新聞はあったのでしょうか。  逆に、その後はさっぱり報道がありません。  皆様、現在の累計患者数をご存じですか?  5月30日現在で362人だそうです。  小康状態です。  マスコミの習性は煽りなのでしょうから  読者側でそれに踊らせられないようにしないといけませんね。 ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ ◆・◆・…━◆【研修(オープン・コース)、セミナのご案内】◆━…・◆・・◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次および開催日程】 http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html  ▼ 要件定義手法研究コース・・・・・・・・・・・・・・・6/2〜3、6/11  ▼ ISトップ・フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・6/3  ▼ システム分析・企画コース・・・・・・・・・・・・・・6/19〜20 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研究会名】第1回 ISトップ・フォーラム   情報サービス業のトップの皆様を対象に経営改善に繋がるテーマを   ご研究いただく研究会です。つど参加も可能です。  【講 師】イオン(株) 執行役 グループIT責任者 梅本和典 殿  【テーマ】イオングループが目指す情報システム(仮)  【日時】2009年6月3日(水)14時〜18時、その後情報交換会  【費用】会長・社長様お1人参加 :会長または社長お1人6.5万円、ご同伴者1名付き7.5万円  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/is/is2r1_01.html  【対象者】情報サービス業の会長・社長様  【会場】(株)ソピア様(神田) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】要件定義手法研究コース  【日時】A.業務プロセス設計編         6月2日(火)〜3日(水) 9時30分〜18時       B.データ分析基本編         6月11日(木) 9時30分〜18時  【費用】A.業務プロセス設計編+B.データ分析基本編        (3日間)\126,000/1名(テキスト・税込)       A.業務プロセス設計編のみ        (2日間)\89,250/1名(テキスト・税込)      ※データ分析基本編のみの受講はお受けしておりません。  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/yoken/ysemi.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【研修名】第9回 システム分析・企画コース  【日時】 6月19日(金)〜 20日(土) 各9時30分〜18時  【費用】81,900円/1名(テキスト・e-learning・税込)  【詳細】http://www.newspt.co.jp/data/kensyu/open/f11.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━…‥‥…━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…‥…━…‥…━━…━◆━…・◆・・◆ お申し込み・お問い合わせにつきましては本メールへの返信あるいは 弊社HPよりお願いいたします。 ↓ http://www.newspt.co.jp/data/schedule.html ☆★アドレス変更・送信停止等は本メールへの返信にてお願いします★☆ ========================================== システム企画研修株式会社 Tel:03-5695-3130、Fax:03-5695-3131 〒103-0001 中央区日本橋小伝馬町16-2 東事協ビル2F mind-pc@newspt.co.jp http://www.newspt.co.jp ==========================================